「仕事帰りのスーパーで、カートを押している手が震えてくるんです」先日、仙台市泉区にお住まいのS・K様（54歳・介護職）から、切実なご相談をいただきました。「夜勤明けや、入浴介助で疲れた日の夕方、夕飯の買い出しに行くと、入店して5分くらいで床がフワフワ沈むような感覚になります。レジ待ちで並んでいると、『もしここで倒れたら』と動悸がしてきて…。仕事中は気力で保っているんですが、スーパーに入った瞬間にガクッとくるんです。」実は、S・K様のように「仕事（介護・看護など）では責任感で動けるけれど、プライベートの買い物中に症状が出る」というケースは、12月に急増します。この記事では、なぜ責任感の強い女性ほどこの症状が出やすいのか？医学的な理由と、S・K様も実践した対策について解説します。▼ この記事の目次1. 「買い物中のふらつき」の正体とは？2. なぜ介護職・50代女性に多いのか？3. 売り場でクラっときた時の緊急対処法4. 【実録】S・Kさんが「普通に買い物」できるようになるまで5. 仙台市泉区のおのでら整体院でできること6. おのでら整体院の独自視点（目と首の連動）7. まとめ：冬の外出を「怖くないもの」へ■【１】「買い物中のふらつき」の正体とは？まずは、あなたの体に何が起きているのかを整理しましょう。これは「陳列棚めまい」や「スーパーマーケット症候群」とも呼ばれることがあり、決して珍しいことではありません。● 商品棚のカラフルなパッケージ（過剰な視覚情報）● 蛍光灯の明るさと、店内のざわつき（聴覚・視覚の刺激）● 「早く買い物を済ませて帰らなきゃ」という焦りこれらが一気に脳に入ってくることで、脳の情報処理が追いつかず、平衡感覚（まっすぐ立つ機能）が誤作動を起こしている状態です。■【２】なぜ介護職・50代女性に多いのか？S・K様のお体を拝見して分かったのは、単なる寒暖差だけでなく、「職業病とも言える身体のロック」が原因だったことです。? 前かがみ姿勢による「首のロック」介護のお仕事は、入浴介助や移乗介助など、常に「前かがみで踏ん張る」姿勢が続きます。すると、首の前側にある筋肉（胸鎖乳突筋）がガチガチに固まります。首は平衡感覚のセンサーなので、ここが固まると「地面の傾き」を正確に脳に伝えられなくなり、ふらつきやすくなります。? 「気を抜けない時間」の反動「仕事中に利用者様を転ばせてはいけない」という強い緊張感（交感神経）が続いたあと、スーパーに入ってふっと気が緩む瞬間に、自律神経がバランスを崩します。これを「緊張の反動めまい」と呼びます。更年期世代はホルモンの関係で、この切り替えが特に苦手になっています。■【３】売り場でクラっときた時の緊急対処法もし買い物中に「あ、やばいかも」と思ったら、無理に我慢せず、次のアクションをとってください。【その場しのぎの緊急リセット術】? 商品棚から目を離す（遠くを見る）近くの細かい文字を見続けると酔います。一度視線を外し、遠くの壁や天井の隅を見てください。? カートにつかまって「吐く」カートを支えにして、息を吸うのではなく「細く長く吐く」ことに集中します。吐けば自然と肩の力が抜けます。? かかとを「トン」と落とすふらつく時は重心が浮いています。一度その場で小さく足踏みをして、かかとに体重が乗る感覚を思い出してください。■【４】【実録】S・Kさんが「普通に買い物」できるようになるまで実際に当院に通われたS・K様の改善プロセスをご紹介します。同じような悩みを持つ方の希望になれば幸いです。【初回来院時】「脳神経外科でMRIを撮っても異常なし。でも怖くて一人で買い物に行けない」という状態。お体を触ると、背中から首にかけて鉄板のように硬く、呼吸が非常に浅くなっていました。【施術のポイント：寝たら治る力を戻す】当院では、めまいを止めることより「夜勤明けでも、寝れば回復できる体」に戻すことを優先しました。● ガチガチだった横隔膜をゆるめ、深い呼吸ができるように調整● 「目」と連動する後頭部の筋肉をピンポイントで緩める● 冷えて下がっていた内臓の位置を整える【3週間後（3回目の施術）】「昨日は久しぶりに、不安なくスーパーを1周できました」とご報告をいただきました。まだ人混みは少し苦手ですが、「クラっときても、深呼吸すれば立て直せる」という自信がついたことで、予期不安が激減しました。現在は月に1回のメンテナンスで、お仕事も家事も元気にこなされています。■【５】仙台市泉区のおのでら整体院でできることおのでら整体院では、「買い物に行けない」というお悩みに対して、以下のようなアプローチを行います。● 首と頭蓋骨の調整： 平衡感覚のズレを修正し、「地に足がついた感覚」を取り戻します。● 内臓の温熱・調整： 冷えて下がった内臓を整え、お腹から熱を作れる体にします。● 呼吸の改善： パニック気味の方が陥りやすい「過呼吸・浅い呼吸」を、横隔膜を緩めることで深くします。■【６】おのでら整体院の独自視点｜「目」と「首」の連動エラー多くの整骨院では「首が凝ってますね」で終わりますが、当院では「目の使いすぎによる首のロック」に着目します。特に介護職の方は、常に利用者の動きを目で追い、足元に注意を払っています。この「目の緊張」が首の後ろ（後頭下筋群）を固め、「目は動いているのに、頭がついてこない」というめまいの原因を作ります。ここを解放してあげることで、「視界が明るくなった」「頭が軽くて、足がしっかり踏ん張れる」という感覚を取り戻していきます。■【７】まとめ：冬の外出を「怖くないもの」へ買い物中に立っていられなくなるのは、本当に怖い体験です。S・K様も最初は「もう仕事も辞めなきゃいけないかも」と仰っていました。ですが、それは「寒さと疲労に対する、体の一時的なエラー反応」であり、修正可能なものです。性格の問題でも、一生付き合う病気でもありません。「年末の買い出しを普通に行きたい」「家族に美味しいご飯を作ってあげたい」その目標に向けて、まずは体の誤作動をリセットするところから始めませんか？
